アートアクティビティ

乳幼児期においての絵画活動「お絵描き」は、脳の発育に良いと言われています。指先を動かすことで、脳神経が刺激され、脳の発達が促されます。

また、感性が育ち、心の安定にも繋がるとされています。

STEAM教育のアート分野において目指している「自由でのびのびした豊かなモノづくり」の基礎が培われていきます。

    

年齢別のあそび方と発達

0歳児

乳児期後半で、肩を軸としてペンやクレヨンを落としていく点々画の表現がされるようになります。

  

1歳児

肘を軸として縦横にペンを走らせてなぐり描きを楽しむようになります。そこから徐々に手首を軸として円錯画(ぐるぐる描き)を描けるようになります。

  

2歳児

円錯画から円を閉じて丸を描くようになります。

  

3歳児

強い線がたくさん引かれ、やがて曲線が引かれ、円形の線も描けるようになり、三角や四角や円らしきものが記号のように象徴的に表れます。また、「考えてから描く」のではなく、「描きながら考える」を繰り返しながら絵が展開していきます。

  

4歳児

自分の知っている形が色々と描けるようになります。知的欲求も目立ち、記憶力や思考力も発達し、自分の知っていることや経験したことを表現しようとします。

  

5歳児

自分を取り巻く周囲の状況を知るようになってきます。そして、人とはこんなもの、家とはこんなもの、自動車とはこんなもの、というように一つ一つの事物について確かな認識をもち、それぞれの概念も形成されていきます。空は上にあり地面は常に下にある「ベースライン」が表現されていきます。

   

お絵描きのポイント!

子どもの絵を見て、「上手だね」という言葉掛けをしていませんか?「上手だね」と言われると嬉しいですが、それは、絵を上手に描けないといけないという認識を植え付けることになるかもしれません。子どもが描いた絵を見せてくれた時には、まずは「描けたね!」と描く行為を認め、「きれいな色だね」「たくさん描いたね」と色合いや構図を褒めたり、「何を描いたの?」「お顔かわいいね」など子どものイメージを言葉にして共有するということがとても大切です。お絵描きは上手下手ではなく、楽しくのびのびと描けたかということが最大のポイントとなります。