ごっこ遊び

ごっこ遊びとは、子どもが関心のある物や人の言葉や動きを真似したり、なりきったりする遊びのことです。

ままごと遊びお店屋さんごっこお医者さんごっこ鬼ごっこなど様々な世界が登場します。

ごっこ遊びをするには、遊びの対象となる物や出来事を再現する

  • 観察力
  • 記憶力

が必要です。家庭でのお母さんやお父さんの様子、家の中や街中の様子をよく観察・記憶し、それを再現して遊びます。

その他にも、自分なりの世界を作り上げていく

  • 創造力

また、お友だちと一緒に遊ぶことで、

  • 社会性
  • 言語能力

をも学んでいき、人への思いやりという心の発達にも繋がっていきます。

    

年齢別のあそび方と発達

   

0・1歳児

愛情豊かな関わりの中で、身近な人に親しみをもち、そして、大人のしぐさや動きを真似することから始まります。

1歳を過ぎたあたりから「見立て遊び」「つもり遊び」するようになります。人形のお世話をしたり、積み木を携帯電話に見立てたりとイメージを膨らませて遊びます。

   

2歳児

一人遊びから少しずつお友だちと遊ぶことを楽しめるようになってきます。自分の体験したことや興味のあることを再現したり、簡単な言葉でのやりとりが盛んになります。

   

3歳児

友だちと共通のイメージをもって簡単なやりとりをしながらごっこ遊びを楽しめるようになります。

写真では、廃材を使って電車を作り、車掌さんとお客さんになりきって遊んでいます。

   

4・5歳児

友だちとの繋がりが深まり、一緒に考えたり工夫したりしながら遊ぶようになります。

また、簡単なルールやしくみを覚え、主体的に取り組めるようになり、本物らしさを求めます。自分たちでルールを考えて高度なごっこ遊びをすることもあります。

例えば、お店屋さんごっこでは、お金のやりとりがあることを知り、玩具をお金に見立てたり紙で作ったりして遊びを展開していきます。

お医者さんごっこでは、「ちょっとチクっとしますよ」と声をかけたりして、お医者さんと患者さんそれぞれの役割を理解して遊びます。

また、男の子の戦いごっこが盛んになる時期でもあります。

    

ごっこ遊びのポイント!

ごっこ遊びでは、「子どもの世界観を壊さない」ということが何よりも大切です。子どもの描いた世界に大人が入り、たとえおかしな世界でもそれを認め、一緒に楽しむことで想像力が育まれます。

廃材や様々な素材を使ったごっこ遊びを取り入れてみましょう。お店屋さんごっこ一つにしても、何を作るか、どのように並べるか、値段をいくらにするか、お店の名前をどうするか、看板制作など遊びが無限に広がっていきます。子どもの創造力が刺激される万能な遊びです。