雨の日も楽しみがいっぱい

大人にとっては少し憂鬱な雨の日ですが、子どもにとってはたくさんの発見がある楽しい日。

保育園では、雨の日ならではの様々な遊びを取り入れています。

子どもたちの五感を刺激する雨の日。

雨の日ならではの遊びをご紹介します☂

  

雨の日の遊び

  

みんなの雨

ぽったん。ぽったん。ぽつぽつぽつ。

雨の様子をお部屋から観察する乳児クラスの子どもたち。

窓に雨のしずくがたくさんついていますね。

雨が強くなりザーザーと聞こえてくると、「あめ!あめ!」とお話したり

窓についた雨のしずくを指で追いかけてみたり

手をあてて触れるか試してみたりしてお部屋からの観察を楽しんでいます。

 

商店街から雨を観察します。

「前はザーザーっていってたよ」「今日はぽつぽつだね」と、

前回観察した時と音が違うことに気が付いたようです。

 

レインコートを着て雨の中お外に出てみました。

「ぽつぽつふってる」「あめこんこん」

「あめあめふれふれかあさんが~♪」

と、それぞれで気付いたことをお話したり、お歌を歌ったりしていました。

水たまりができていたので、みんなで触ってみることに。

「いっぱいたまってる」「つめたいね」「ぴしゃぴしゃ」

雨の日に何気なくできた水たまりから量や温度、音など様々な情報が入ってきます。

子どもたちの一つ一つの言葉に保育者も

「そうだね」「ほんとうだね」「楽しいね」と、共感したり繰り返したりして子どもたちの思いに寄り添います。

普段はなかなかできない遊びに子どもたちも興味津々でした。

  

乳児期に大切なことは、実際に見たり身体で感じたりすること。

そして、保育者が共感し言葉にして伝えることです。

成長していく上での土台となる乳児期。

五感を育むチャンスを逃さないように、そして、たくさんの経験ができるよう子どもたちの成長に合わせた環境作りを行っています。

 

幼児クラスの子どもたちは、レインコートを着て、園の周りをお散歩します。

雨の日に散歩するというだけでも子どもにとっては特別な楽しさを感じます。

「雨ってどんな音がなるの?」

「強くなったり弱くなったりするね」

「水たまりができてるよ」

「雨ってどうやって落ちてくるの?」

たくさんの気付きと疑問が出てきます。

考え、話し合ったり、教え合ったりして興味をどんどん広げていきます。

 

雨を身体で感じた後は、容器を使って雨を集めてみることにしました。

お家から自分で選んで持ってきてもらった容器を思い思いに置いてみます。

 

「いっぱいたまってた!」「少ししか入ってない~」

容器の大きさや場所によって雨水のたまる量が違うということを知った子どもたち。

では、全部集めたらどうなるのかな?とみんなの雨水を一つに集めてみることに。

身体で感じた雨はそんなにたくさんではなかったはずなのに

タライいっぱいに雨水がたまり、みんなびっくり!

「こんなにたくさん降ってたかな?」と不思議そうな様子でした。

不思議に感じたり考えたり調べてみようとしたりすることが、また新たな発見に繋がります。

  

雨でお絵描き

ためた雨水を使ってお絵描きをしました。

段ボールに絵を描いてみると、

「雨で絵が描けた!」「時間がたつと消えるよ!魔法の絵の具だね」と、

発想がとても豊かな子どもたちです。

 

雨水を使ってはじき絵に挑戦!

まずは、雨の日の絵をクレパスで描き、

そこに色を付けた雨水をスポイトを使って垂らしていきます。

「本物の雨が降ってるー!」と子どもたちも楽しそうに取り組んでいました。

   

つくってみよう

「雨」をテーマに様々な制作を行いました。

折り紙を破いて雨を表現したり

シールで傘の模様をつけたり

年齢に合った遊びで、目で見て身体で感じた「雨の日」を形にしていきます。

  

雨上がりのお散歩

雨の日だけでなく、雨上がりの晴れた日もいつもと違う発見がたくさんあります。

地面が湿っていたり、雨の匂いがしたり、時には虹が見えることも・・・

雨上がりのお外はいつもよりも空気が澄んでいて草花も生き生きとしています。

雨に濡れたあじさいが、日に当たってきらきらしていたり色鮮やかに見えたり

子どもたちの「なんだかいつもと違う」という感性を大切に

そして、子どもたち自身がいろんな発見を楽しめるように保育園では様々な遊びを取り入れています。

  

雨の日こそお散歩を楽しもう!

晴れの日でさえ子どもを連れてのお出かけは大変なのに、雨の日はもっと大変。

ですが、雨の日にあえて散歩することで、子どもの興味を引き出し、いつもと違う外の世界を楽しむことができるので、ぜひ雨の日を狙ってお出かけしましょう。

雨の日散歩のポイントをまとめてみました!

  • 長靴、カッパ、タオル、着替えを準備
  • 気温の高い梅雨の時期がベスト
  • 危険な場所は避ける(川の近くや河川敷、マンホールなどの滑りやすい場所)
  • 普段の散歩よりも短めに
  • 「汚れてもいい」という気持ちで

水たまりに一緒に入ってみたり、生き物を探してみたり

雨の日ならではの遊びを一緒に楽しんでみてください♪